PASTORAL REDEMPTION, GLIMPSES OF PERFECTION |
ANDRÉ BAUCHANT + FOUJITA RYUJI |
牧歌礼讃/楽園憧憬 |
アンドレ・ボーシャンと藤田龍児―。 |
会期: 2022 4/16 〔土〕→ 7/10 〔日〕 展覧会は終了しました。 |
'2022 4_15 「アンドレ・ボーシャン+藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 展覧会の概要説明会 & プレス内覧会の会場内風景です。 |
・No.B-47 アンドレ・ボーシャン 《シノン城のジャンヌ・ダルクとシャルルⅦ世》 1949 年 油彩、カンヴァス 95.0 x 116.0 個人蔵(ギャルリーためなが) |
「アンドレ・ボーシャン+藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 |
苦難の中から生み出された、癒しの絵画 |
―プレスリリース 2022. 4. 14 改定、 「アンドレ・ボーシャン+藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 カタログよりの抜粋文章です― |
「本展の見どころ」 「アンドレ・ボーシャン+藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 |
・1. 大病から奇跡の復活をとげた、藤田龍児 ・2. 苗木職人から驚異の転身をした、アンドレ・ボーシャン ・3. 苦難の中から生み出された、癒しの絵画 |
'2022 4_15 「アンドレ・ボーシャン+藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 展覧会の概要説明 & プレス内覧会の作品の一部をご紹介します。 |
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・ 1. アンドレ・ボーシャン (1873-1958) |
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ボーシャンはもともと苗木職人として園芸業を営んでいました。 事業は順調でしたが、41 歳の時に第一次世界大戦が勃発し徴兵されます。 そして 46 歳で除隊した時には、農園は破産し、妻はその心労から精神に異常をきたしていました。 ボーシャンは病んだ妻の世話をしながら、半ば自給自足の生活を送りますが、そのかたわら戦時中に習得した測地術 (測量に基づいて地図を制作) をきっかけに興味を持った絵画を描き始めます。 ボーシャンの絵の多くでは、木々や草花がモチーフとなっている。 苗木職人であったボーシャンが植物をモチーフに選んだのは不思議なことではない。 ボーシャンが描いた油彩画は生涯で優に 2000 点を超えるが、その過半数を占めるのが風景画、風景の中の花、花瓶の花など、自然の景物をモチーフにしたものだ。 風俗や歴史画にも見られる人物群像の場合も、ほとんどは自然の風景を背景に用いている。 自然こそが、ボーシャンにとって最も重要なモチーフであった。 |
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・右 No.B-45 アンドレ・ボーシャン1873-1958 《芸術家たちの聖母》 1948 油彩、カンヴァス 65.0 x 81.0 個人蔵(ギャルリーためなが) |
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・左 No.B-50 《タルソスでアントニウスに会うクレオパトラ》 古代ローマ史に題材をとった、シェイクスピアの戯曲でも知られるクレオパトラとアントニウスの物語の一場面。 カエサル没後、三頭政治の一角を担うアントニウスがクレオパトラに出頭を命じる。 クレオパトラは華やかに期飾り、香を焚いた船でタルソスに乗り込み、アントニウスに籠絡する。 右手の宮殿の前に立つ、黄と海老茶のマントを着たアントニウスに、黄と赤のボーダー柄のクレオパトラが歩み寄る。 |
・ 2. 藤田 龍児 (1928-2002) |
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藤田龍児は 20 代の頃から画家として活動をしていましたが、48 歳の時に脳血栓を発症し、翌年の再発で右半身不随となってしまいます。 利き腕が動かなくなりいったんは諦めた画家の道でしたが、懸命なリハビリによって左手に絵筆を持ち替え、画家として再スタートを切ります。
再起後に最初の個展を開いた時、藤田は 53 歳になっていました。 |
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・右 No.F-48 藤田 龍児1928-2002 《静かなる町》 1997 油彩、カンヴァス 50.0 x 72.7 松岡真智子氏 |
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・右 No.F-48 《静かなる町》 一見欧米の町のようだが、屋根の向こうには電信柱が描かれており、どうやらこの絵も藤田の想像の中にある町らしい。 中欧の建物の戸口に座るとんがり帽子の女の子と彼女を見つめる白い犬、そして前景のエノコログサは、藤田作品におなじみのモチーフである。 /・No.F-56 《大和川駅》 藤田の作品には鉄道がよく描かれている。 |
'2022 4_15 「アンドレ・ボーシャン+藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 展覧会の概要説明会 & プレス内覧会の会場内風景です。 |
・No.B-36 アンドレ・ボーシャン 1873-1958 《トゥールの大道薬売り》 1944 油彩、カンヴァス 51.0 x 61.0 個人蔵(ギャルリーためなが) |
・No.F-42 藤田龍児1928-2002 《神学部も冬休み》 1993 油彩、カンヴァス 50.0 x 72.2 個人蔵 |
アンドレ・ボーシャンANDRÉ BAUCHANT 1873-1958 | 藤田龍児FOUJITA RYUJI 1928-2002 |
「年 譜」 展覧会での 「略歴」 表示より抜粋しています。 |
「年 譜」 展覧会での 「略歴」 表示より抜粋しています。 |
・1873 年 0 歳 フランス中部、シャトー=ルノーで生まれる。 父親は園芸職人。 |
・1928 年 0 歳 京都市に生まれ、父親は同志社大学職員のちに村長を務めた。 |
アンドレ・ボーシャン(1873-1958) と藤田龍児(1928-2002) は、ヨーロッパと日本、20 世紀前半と後半、というように活躍した地域も時代も異なりますが、共に牧歌的で楽園のような風景を、自然への愛情を込めて描き出しました。 人と自然が調和して暮らす世界への憧憬に満ちた彼らの作品は、色や形を愛で、描かれた世界に浸るという、絵を見ることの喜びを思い起こさせてくれます。 両者の代表作を含む計 114 点を鑑賞することで、新たな発見を思い巡らせます。 |
お問合せ:03-3212-2485
美術館サイト:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/ 主催:東京ステーションギャラリー [公益財団法人 東日本鉄道文化財団]] |
参考資料:Press Release 2022. 4. 14 改定版、「アンデレ・ボーシャン + 藤田龍児―牧歌礼讃/楽園憧憬」 カタログ、チラシ他。 |
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